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地方分権だと三権の関係は何か変わるのでしょうか? 

選挙が近くなって政治関連の報道の時間、数が増えてきています。中央集権的な官僚主導型から変わっていくための重要なファクターとして地方分権もよく取り上げられています。それらの報道を見ていてよくわからないことがあります。

 

最も時間が割かれているのは地方分権時の行政についてです。それぞれなるほどと思えることも多くあります。行政が担う役割や規模が変わればそれを監視する立法に携わる人の意識もいずれ変わるであろうことはなんとなくですがわかります。

 

さて司法ですがこれが全くわかりません。中央集権的な国家機関としてのヒエラルキーだと私は考えていたのですが、地方分権となると別の理解が必要になります。ここのイメージが沸きません。

 

地方分権時の司法の論理的な構造がどうあるべきかのイメージも沸かないので、そこから想定されるメリットもデメリットもわかりません。例えば今よりも行政機関を訴えることが簡単にできるようになるのでしょうか、それとも難しくなるのでしょうか。行政による失敗と被害の区別は現在よりもわかりやすくなるのでしょうか。

 

道州制になれば州法が制定されるでしょう。州法違反かどうかを判定するのは司法です。州法違反かどうかを最高裁裁判所で行うのはなんとなく違和感があります。マスコミでの露出度の高い首長さん方は行政の長なので行政中心になるのは仕方がないのでしょうが、地方分権時における行政、立法、司法の横の関係と縦(国との)関係をどなたかわかりやすく説明してもらえないでしょうかね。

プロジェクトホテル 

プロジェクト・ホテル―奇蹟の再生に賭けた男が創るこだわりのリゾートホテル
窪山 哲雄
4093873844

不思議とホテル関連の本やマンガには面白いものが結構あります。「帝国ホテル 伝統のおもてなし」や「コンシェルジュ」など私自身、ホテルを良く使うわけでもなく、ホテル関連の仕事をしているわけでもないのに興味深く読ませてもらっています。

 

この本はウィンザーホテル洞爺の窪山哲雄さんが書かれた本です。ウィンザーホテル洞爺というよりも洞爺湖サミットの行われたホテルといったほうがわかりやすいかもしれません。このホテルは北海道拓殖銀行の破綻の影響を受け一度閉められています。このように書くといわゆるプロジェクトX的な話のようですが、この本からはそのような印象をあまり強く私は受けませんでした。それよりもホテルの仕事に対してどのように考えているかという点の方が面白かったです。

 

この本には窪山さんがホテルの関係者から聞いた言葉がいくつか引用されています。

人をおもてなしするのがホテルである。人を止めるのではない。それは百年も前に過ぎた話なのだ。

当たり前のことを疑うのは結構骨の折れることですが、当たり前のことを当たり前としたまま、当たり前を超えていくのはもっと厳しいことかもしれません。

ウィンザーホテル洞爺は千歳空港から電車で70分、駅から車で20分ほどのところにあります。それを受けて

リゾートが飛行場の前にあればいいと思いますか

これは企業の経営者にとってとても重い言葉なのではないでしょうか。利益を上げ、企業を存続させている経営者というのはまだ失敗していない経営者というだけのことなのかもしれません。窪山さんは北海道に対して以下のように書かれています。

しかしどうも「食材の産地」のイメージから脱却できていない。北海道を食材の産地ではなく、「食」そのものの魅力あるものとして「食」で観光客を呼び寄せる起爆剤にする必要がある

また、窪山さんはホテルは終身雇用が重要であるとも書かれています。(年功序列については否定的です)

 

社会に対する企業のあるべき役割と、生み出すサービスの質を向上させるためにあるべき状態、そして存続するために利益を生み出す仕組み、つまり社会と社員と企業がそれぞれWin-Win-Winの状態であり続けるよう努力し、結果を残した経営者が後に語れるべき経営者ということになるのではないでしょうか。


映画スタートレックを見てきました 

映画「スタートレック」を見てきました。多大な期待はしていなかったものの、ファンとしては見逃せません。(笑) ネタばれなしです。


ビジュアル面については本当によくできていていたと思います。さすがにいまさら感のあるデザインのエンタープライズ(NCC-1701)ですが、あれほどかっこよく見せてもらえるとは全く想像していませんでした。


キャスティングもなかなか良かったのではないでしょうか。Zachary Quinto(Heroesのサイラーですね)は見事にスポックでしたし、Chris Pineのカークも特に制服をきてからはよい表情をしていました。


ストーリーは個人的には映画単体としてはもう少しカタルシスが欲しかったというのが正直なところですが、スタートレックシリーズという線上の一つの点として、スタートレックの可能性を残すという大きな役割を説得力を持って見事に果たしたと思います。そのために支払った制約は小さくありませんが正しい投資であることを期待しています。


この映画が単なるスタートレック0でないはずだという捨てかけていた希望を感じることができるのであれば、この映画は現在のトレッキーたちにきっと幸福感を与えてくれると思います。


定義について 

私は「~とは何か」といった純粋な哲学的探求にはあまり興味を持っていません。しかし「~とは何か」を理解することで具体的な価値を生み出せる可能性があるとは信じています。

 

私が定義を意識する場合の多くは、何かと何かを区別する必要がある場合です。区別するということは何らかの視点を持つということになります。その意味においてアランの定義集はいくつかおもしろい視点を提供してくれています。

 

文明
他のところではよく吟味もされず、特に驚きもなく受け入れられている実践を、不可能にする、ほとんど考えられないものにする法、慣例、意見、判断の総体。…

定義はおろかその意味すら明確に答えられる人が少ないであろう文明という言葉です。上記のように定義して文明を語ろうした場合、総体すべてを拾い上げることは不可能ですが、内容の骨格となる部分が他の文明と比較可能なものとすることで説得力を上げることができます。これは多くの人が漠然と認識している意味からあまりはずれることなく、別の表現を行っています。

 

また、ある状態を表す言葉などの場合、さらに状態を分解しそれぞれにラベルをつけることで定義を行う場合もあります。アランの定義とは少々違いますが、例えば「信じている状態」は

 

  • 個人の欲望、願望によって信じている状態
  • 特定の立場の人の発言、主張だから信じている状態
  • 古くからの習慣や伝統だから信じている状態
  • 仕組みはわからないが何度試しても同じ結果がでるから信じている状態

 

などに分けることができます。適切な組み合わせの分解に対してそれぞれの状態を定義することで物事に対処する方法が明確になることがあります。フレームワーク思考といわれるものですね。この場合は付けられたラベルが通常使用される意味とある程度かけ離れていてもそれほど抵抗はないでしょう。

 

新たな視点との出会いは「気づき」という知的な快楽を与えてくれます。視点により区別するということは例外というノイズを取り除きます。ノイズが取り除かれることで思考をシンプルにすることができます。定義の組み合わせによって厳密に構成された体系は予想外の取りこぼしを防ぎます。もちろん正しく定義されていればですが。正しさの程度、つまり定義の価値はもたらす影響の大きさで決まるのでしょう。アランの定義によれば価値とは集めるに値するものとのことだそうです。


アラン定義集 (岩波文庫)
神谷 幹夫
400336564X

パンプキンシザーズ 第11巻 

Pumpkin Scissors 11 (11) (KCデラックス)
岩永 亮太郎
4063756912

パンプキンシザーズの第11巻からの抜書き。

上下の関係である必要はない。互いに真剣であればいい。

公務とはおよそ終わりのない責任を永遠に果たし続けるものだと思う。

自分の人生のために費やされるべき戦う力を人生の外から来る強大な力への対処に割り当てなければならない。それが戦争だ。

人々が裕福だろうが貧困だろうがその結果に対して「戦争だから」と言い訳をしなくなった時、戦災復興任務は完了したのだと思う。

勢いだけで描ける言葉じゃないですね。素晴らしい。


「リスト化」仕事術 

リスト化仕事術 毎日使えて一生役立つ
堀内浩二
4777151212

第一部は著者が今までに集めたリストの紹介。読者からすればリファレンスです。
~術というからには第二部が本節でしょう。第二部の構成は

 

  • リストを使ってみよう
  • リストを作ってみよう
  • リスト化の力を鍛えよう
  • リスト化の力を活用しよう

 

となっています。仕事術というタイトルからなるほどと思わせるリストです。

 

私はリストは思考と思考の間、あるいは思考と行動の間にあるタイムラグに対応するためのインターフェースだと考えています。

 

思考から行動へ移すという流れを考えると、通常のHowTo本の場合はある種類の流れ、つまり営業向けの流れ、企画向けの流れなどにおいて効き目のある方法を紹介しています。それに対してこの本は任意の流れにおいてリスト化という視点で切り取っています。その意味では第二部の内容は思考法に近いとも言えます。

 

著者がメタレベルを低く抑えようとしているのは明らかで、そのために流れの中でリスト化へ向かうタイミングという地点という意味では共通しているのですが、そのために自分の理解のためであったり、アウトプットするためであったりと具体性を持たせるが故に散らばり具合がやや大きくなっています。実際に読み手が活用するためには自ら取捨選択を行うべきでしょう。

 

著者も言われている通り、リストを自ら作ることが重要だと私も思います。仕事に限らずプライベートなどにおいてもリストを活用する場面はたくさんあります。「リスト化」術として読むことをオススメします。

3/21の日本の、これから ちょっと雑感 

今さらですがようやく録画してあったの見ることができました。まず、あれだけの種類の人を集めたNHKとしてはGJでしょう。ナイトスクープや水曜どうでしょうまでNHKの中で番組名が聞けるとは思いませんでした。

 

番組を総じて感じたのはTV制作側の人々があまり言葉を持っていないなということでした。言葉を持っていないというのは「我々はこういう気持ちです」という発言が非常に多かったということです。このような発言はその後に「でもしかたがないんです」という言葉をとてもつなげやすいという意味において言葉を持っていないと感じました。自分が進んでいく先のイメージを具体的に持てていないのかもしれません。(水曜どうでしょうの藤村さんは結構がんばってましたね)

 

すでにネットでは出ていますが、なんといっても一番の見所だったのは騒音おばさんの話が出たところでしょう。TV側関係者がいっせいに言葉を失ってしまっていました。どのような理由で絶句してしまったのかは想像するしかないのですが、視聴者がTVに求めているものがまさに放送されていました。その瞬間がTV関係者が言葉を失ったシーンというのは皮肉でしたね。

 

個人的にはコンテンツ制作とコンテンツ流通という観点を明確に分けて議論してほしかったので、その点がちょっと残念でした。

16歳の教科書 

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~
モーニング編集部
4062140950

積読分を1冊消化です。(^^;この本は私にとって何かを学ぶというよりも共感する部分が多かった本です。


金田一秀穂先生。

でも、言葉にとって大切なのは、見た目の美しさではありません。なによりも先に「正しさ」なのです。

正直、意外でした。金田一先生はもっと感性に近い部分を重要視されていると勝手に思い込んでいました。私が仕事をしていて難しいと感じることの一つにいかに正しく相手に意思を伝えるかということがあります。何を持って正しいとするかはいろいろあると思います。しかし、国語の教育において美しさよりも正しさをもっと教えて欲しかったという気持ちを今もっているのは確かです。金八先生の授業風景が変わってしまうかもしれませんが。(笑)


鍵本聡先生。

誰かに「数学好きですか?」と聞かれたとき、素直に「イエス」といえない自分がいるんです。数学が面白いですかと聞かれたら、イエスと応えます。

これはかなり私の気持ちに近いです。小学生から中学生くらいのころ、私は応用問題や図形の面積を求めるような問題が好きでした。しかしそれは問題が解いているときに「キタッ!」という瞬間は確かに好きでしたが、答え合わせをして正しかった時には「ホッ」としていました。新しい定理や公式に出くわすたびにワクワクもドキドキもしていなかったことを考えると数学自体は好きではなかったように思えます。仕事も同じかもしれませんね。(^^:


高濱正伸先生。詰める力として、

・論理力 論理的整合性に敏感で、ひとつも破綻のない考え方ができる能力
・要約力 「要するになにをとわれているのか」を理解し、的確に答えられる能力
・精読力 一字一句、詠み落とさない集中力
・意志力 自力でやり遂げたいという強い気持ち

を挙げられています。これってまさにバグを追いかけているときに必要な力ですね。


大西泰斗先生。

だけどね、手がかりを得ることはできるんだよ。それも日常の中で。それが「違和感にこだわれ」ということなんだ。

ここでは違和感を感じる感度が個性である、という視点から話をされています。違和感というのは現在の私個人としてもキーワードになっていて、今よりも効率を上げることを是とするならば、どこに着目するか?そのヒントになるのが違和感だと思っています。


竹内薫先生。コマネチ大学数学科や「99.9%は仮説」などで有名な方です。

僕は本を執筆するとき、まず目次からつくるんですよね。かなり丁寧な目次で、ここは決して手を抜かずにつくっていく。目次とは仮説であり型なんですね。

これはもう、ソフトウェア開発における「設計」そのものです。


この他にもおもしろい言葉があちこちにありました。自分が感じていることを自分では思いつかないような形で表現されることはやはり快感です。


GIGAZINEでトヨタハイラックスの動画が紹介されてました 

GIGAZINEでトヨタ・ハイラックスの頑丈さがこれでもかというくらい理解できる動画が紹介されていました。以前ニコニコ動画で見たとき、ネタ企画であることは十分理解できていたのに最後は泣きそうになった動画です(^-^;)。





ちなみに最近、おおっと思った動画はこちら。








イタリアのファン製作とのことですが、いい雰囲気出してます。


成功本はムチャを言う!? 

成功本はムチャを言う!? (青春新書INTELLIGENCE)
新田 義治
4413042093

最初はうさんくさそうな本だと思っていました(笑)。読み始めて軽めの批判本ではないとわかってきてから結構おもしろいと思えてきました。


第一章では個人のタイプを以下の4つに分類しています。


  • 目標達成的傾向 - 行動重視

  • 親和的傾向 - 調和重視

  • 献身的傾向 - 愛情重視

  • 評価的傾向 - 思考重視


この本の分類によれば私は評価的傾向のある人間のようです。漢字で書くと堅くなりますが要するに仕組みを考えることに力を注ぐことをよしとする人間は評価的傾向に分類できるそうです。


第二章では成功本に表れる8つのノウハウについてこれらが成立する前提条件について書かれています。それぞれのノウハウについてその効果を認めた上でそれらが成り立つための前提条件が記述されています。ここで批判ではなく前提条件であることが私の個人的な評価を分けました。


第三章では成功本に見られることの多いキーワードとして目標、好きなこと、継続などについて上記の4つの傾向ごとに成功本に書かれていることをどのように読み替えるとよいかについて書かれています。


アジャイルやファシリテーション、成功本といった類は性善説やポジティブ思考を前提として、そちらの領域に入ってからのことが書かれていることが多いのですが、この本ではまず自分がどのような人間であるかを考えようということから始まっています。私はその点についてとても好感を持ちました。

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