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原稿用紙10枚を書く力 

原稿用紙10枚を書く力
齋藤 孝
4479300732

もともと斉藤孝氏の著作は読んでみたいと思っていました。書店でこの本を見つけて内容をパラ見したところ、どうやら原稿用紙10枚を書く「技術」ではなさそうだったので、それでは何が書いてあるのだろうと思い、買いました。

プロローグと第1章は著者の書くことへの思いがいろいろな視点から書かれています。私などは書くことって重要なんだなぁと思い始めたのが最近であるため、著者が持っている書くことへの様々な視点はとても参考になりました。特に

書くアイディアを出すときには、自分を掘り起こし、自分の中の経験知や暗黙知の中から絞り出す。


この一文にはとても共感しました。そして書いて何かを伝えようとすることは主観から客観への変換作業を少なからず強いられることも私自身実感しています。それが結構難しいことも実感しています。ちなみにプロローグと第1章はほとんど同じページ数です。プロローグのまえにちゃんと前書きがありました。(笑)

第2章では、書くべき内容をどうやって自分の中からひっぱりだすか、ということが書かれています。区別しておいたほうがよいのは、いわゆるロジカルシンキング系の方法論は書くべき内容がすでにあり、それを如何にまとめるかという点に重きをおかれていることが多いのですが、自分の中で言葉になっていないものを如何に言葉として引っ張り出すかという点です。ポイントは

性格の違う三つのキーコンセプトを取り出して、その三つをつなげる論理を組み立てていく。


となっています。本を読んだ感想を書く場合でも自分のアンテナにひっかかったものを三つあげ、それに対して何故と問うことで暗黙知を引き出せる可能性を感じます。馬番連勝よりも馬番3連勝の方がオッズが高いように2つよりも3つの方がオリジナリティが感じられることでしょう。私の妄想ですが、キーコンセプトが4つになるとキーコンセプトを通る一筆書きのパターンが2種類になってしまい、パターンが一つとなる3頂点の場合と比べて読者とのシンクロ率が下がるように思えます。それにしても、キーコンセプトの提出、レジュメの作成、実際の執筆という流れはソフトウェアの開発プロセスにそっくりです。

第3章では文体について書かれています。しかし、どのような文体で書けばどのように読まれるかというものではありません。自分の立ち位置を意識しろと書かれています。誰にどのようなつもりで書くのかによって文体が変わってくるであろう事は理解できます。また、例えば他人の相反する2つの意見をそれぞれ片手に持って重さを感じながら書く場合と、他人の意見と自分の意見を比較する場合ではやはり意識しなければならない点は変わってくるのだろうとも思います。ただ、それを首尾一貫して行うのは非常に難しいと思いますね。だからこそ、それができる人の文章には価値があるのでしょう。

この本は、一つ一つの段落が短く、まるで海外ドラマの24のようなスピード感があるため、ぐいぐい読めます。表現技術に乏しい私から見ればうらやましい限りです。ですが逆にきっちり読もうとする場合にはこの本の中にも書かれているような「こなす読書」が必要でしょう。自分にとって重要だと思える部分を随時、印をつけて再読が可能なようにしておくのがよいと思います。

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