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ソフトウェアエンジニアリング論文集80's 

ソフトウェアエンジニアリング論文集80's~デマルコ・セレクション
トム・デマルコ ティモシー・リスター 児玉 公信
4798110612

いくつかのものが混沌から大きな物語を経て小さな物語へ移っていくのだとすれば、 振り返って最もエキサイティングに感じるのはやはり大きな物語の時代でしょう。 ソフトウェアエンジニアリングにおいてアジャイルの出現は小さな物語の時代への移行が始まったような気がします。 その意味でソフトエンジニアリングの80年代はロックシーンで言えば60年代や70年代にあたるのかもしれません。

 

この本はTom Demarco、Timothy Listerの両氏が選んだ80年代の重要論文集「SOFTWARE STATE-OF-THE-ART」にある31の論文の中から監訳者である児玉公信氏が現在の観点から12の論文を選んだものです。

 

私が一番興味を惹かれたのは「ボックス構造化情報システム」でした。順次(begin-end)、選択(if-then-else)、 反復(while-do)とそのネストによりすべてのソフトウェアは記述可能であるというDijkstraの構造化プログラミングの考え方は現在でも多くのプログラミング言語で採用されています。 「ボックス構造化情報システム」 は構造化プログラミングですべてのプログラムが記述可能であるならばそれによって作られるシステムはどのように構造化すべきかという方法論になります。

 

詳細は書籍を読んでいただくとして思いっきり簡単にまとめるとすべてのシステムとそのサブシステムはブラックボックス、状態マシン、 クリアボックスという3つの視点とそのネストによって記述できるということです。 この視点によって構造化するにはオブジェクト指向などでも重要な概念である抽象化の考え方が重要になります。 ちなみにこれは1987年の論文ですが、1983年にC++、1986年にRuby、 1990年にJavaが開発されたといわれています(間違っていたらすいません)。

 

この論文では4つの基本的原則の体系的適用を与えるというとてもわかりにく表現で「参照透過性」、「トランザクションクロージャ」、 「状態移転」、「共通サービス」という4つの言葉を使っています。またまた大雑把で申し訳ないのですが私はこれらを「クラス図」、 「アクティビティ図」、「ステートチャート図」、「再利用性」と解釈しています。

 

その他、システム開発スパイラルにも言及されていて現在主流の開発プロセスのためのツールの基本的な考え方がまとめられています。 この方法論が完全無欠と証明されているわけではありませんが非常に大きな影響を与えてるのが現実です。

 

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