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新宿最後の小さなお店ベルク 

新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks)
井野朋也(ベルク店長)
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新宿東口にあるベルクというお店の本ですが、ベルクというお店を知らなくても十分おもしろい本です。事実、この本を読むまで私もベルクというお店を知りませんでした。有名な方が書かれた経営に対する哲学や方法論の本は数多くありますが、お店が小さいが故に現場との距離が近く、その分読者が感じる実感は強いものになっていると思います。まさに抽象論は具体例によってパワーを発揮するという実例です。

 

この本にはベルクというお店が何にこだわりどんなことをしてきたかがたくさん書かれています。しかしこれからお店を始めようとしている方がそれをそのまま真似してもおそらくうまくいかないでしょう。新宿東口改札から歩いて1分もかからないという立地条件だけ考えてみてもあまりにも他の駅前とは違いすぎます。にもかかわらず普通の会社員である私にも参考になる言葉がちりばめられています。それは単に有名なレシピを引用しているだけではなく、数多くのレシピの中からそれを選んだ理由がまっとうだからでしょう。ある意味でそこらの自己啓発本よりロジカルだと言えるかも知れません。

 

なんだかんだといってもお店に行って実感するのが一番だろうと思い、ベルクへ行ってきました。飲み食いに執着のなく、行列が出来る店にはまず入らない私がわざわざ行くのは本当に珍しいことです。なんせコーヒー代よりも電車賃の方が高いのですから。早速コーヒーを頼んでみましたが、なるほど確かにおいしい。地元の駅前にもセルフのコーヒー店がありますがベルクのコーヒーの方が私の好みにあっているようです。

 

私はどちらかというと静かな喫茶店でのんびり過ごすほうが好きな性質ですが、あの活気に紛れ込む感覚も嫌いではないのだなと再確認しました。とても稀有なお店だと思います。ルミネの立ち退き要求に負けず、ずっとお店を続けていただきたいと切に希望します。

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