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ネーミングの掟と極意 

ネーミングの掟と極意 (エンジニア道場)
開米 瑞浩
4798114332

ソフトウェア開発を行っていると様々な機能を実装することになります。そしてその機能の名前を使って各チームと打ち合わせなどを行うことがあります。おそらく多くの人がその際にもう一つしっくりこない名前だなぁと感じたことがあるのではないでしょうか。しょっちゅうそう感じている私としては「技術コミュニケーションのためのネーミング」の本ということで飛びつきました。

 

この本では2つの章からできています。第1章において7つのワークとしてネーミングを行う際に使うツールを説明しています。第2章ではて7つのワークがどのように適用されるかを具体的な事例を使って説明しています。ページ数は圧倒的に第2章が多いですね。

 

7つのワークのうち、5つが付けられた名前のチェックになっています。この5つのチェックは付けられた名前がそうあるべきだという方向としては納得のいくものです。ただし具体的な方法論としてはループバックチェックのようにかなり明確なものからあいまい用語チェックのようにやや明確になっていないものがあります。このあたりはまだいろいろと考えてみる余地があるのでしょう。事例に多くのページが使われていますが明確である分、ループバックチェックの存在感の大きさを感じました。

 

5つのチェックをひとまとめにすると7つのワークは、ビジュアライズ、サマライズ、各種チェックとなります。これはソフトウェア開発が行われる際にトップダウンで行う場合の流れにとても相性のよいものだと思います。もちろんソフトウェア開発がトップダウンだけで行われるわけではありませんがトップダウンが全く無いソフトウェア開発もありません。その意味でこの本で提示しているワークは多くのケースにおいて大小の差こそあれ有効な場面が存在することでしょう。

 

掟と極意というタイトルを見ると何か決定版という印象がありますがそうではありません。ネーミングという行為に掟や極意が存在する可能性を否定しない人にとってその方向へ向かう足がかりになる本です。この本にも道場という言葉が出てきますが、数多くの道場で切磋琢磨され淘汰されていることで掟や極意が生まれるのだと思います。

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