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小寺 信良 津田 大介

YouTubeを代表とするインターネット上の映像コンテンツについて、小寺信良氏、津田大介氏による映像メディアの関係者との対談集です。
この対談集の中で一番興味を惹かれたのがMXTVの番組プロデューサーである草場大輔氏との対談でした。草場氏の番組「ブログTV」はすべてYouTubeにアップロードしているとのこと。当然それが対談の中心になってくるのですが、それを読んでいるといろいろ妄想が掻き立てられました。
妄想のまとめ(笑)としてはその地方のみで収支が成立し、その内容に価値を見出す人が多いという地方の(物理的でない)特質を生かしたビジネスというのは一過性のブームにならないようにコントロールできるのであれば結構理想的な地方活性化につながるんじゃないか、というものです。切り口を見つけるのが大変でしょうけど。
50cmの距離で見る映像と2mの距離で見る映像という考え方は、ユーザーインターフェースの面からはいろいろ考えてられているようですがコンテンツ作成側としてはどれくらい考えているのだろうという疑問が自然に沸いてきます。映像コンテンツだけでなく、Web2.0と呼ばれるサイト自身、2mの距離でもその有用性が保つことができるサイトはどれくらいあるのでしょう。テレビでWebを見るのが当たり前になればこれは変わるのでしょうか。それとも2mの距離で見るものという既成概念のもと、なぜか2mより近くで遊んでしまうテレビゲームに対する違和感からの拒否反応が「ゲーム脳」という言葉が作り出されたのだとすると、同じように「Web脳」なんて言葉が生まれてしまうのでしょうか?
小寺氏と津田氏の間で行われた対談の中にベータマックスの登場でユーザーがコンテンツをアーカイブできるようになり、テレビに映し出されるコンテンツが批評の対象となったとあります。もし同様に説教から書物になることで批評が可能になったのだとすると、これらに共通しているのは流れ去る故に繰り返しが不可能であるものを繰り返しが可能になったときにそれを対象とする批評が生まれるのだと考えることもできます。そうするとコンピュータの登場で、あるいはインターネットの登場で文化的に批評可能になったものとはいったい何かという視点もおもしろそうです。
江渡氏との対談で出てきたモジュローブもおもしろそうです。創作物を他人が再利用可能とし、その再利用状況がトレース可能である場合に作成される再利用マップは妄想の温床となる気がします。参照数が爆発している作品に共通しているものは何なんだろうと考えるのは結構興味の惹かれるところです。
松岡氏との対談で出てきた「幼児は黙読できない」というくだりにはハッとさせられました。これが事実であるかどうかはわかりませんが確かにそんな気はします。もしそうだとすると音読の持つ意味は単に有効な学習方法以上の意味を持つのではないでしょうか。
夢と希望のある未来を!といった言葉をあちこちで見かけますが、そこまでいかなくてもせめて妄想を掻き立ててくれる未来(つまり現在?)であってほしいものです。
- [2007/08/12 00:04]
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