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合衆国再生 

合衆国再生―大いなる希望を抱いて
棚橋 志行
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日本では自民党が総裁選、アメリカでは大統領選が行われています。現時点で民主党よりも自民党に、マケイン氏よりはオバマ氏にニュースとしての価値があるのは否定できません。番組制作者でない私にとって番組が作りやすいからという理由は価値があることの理由にはなりません。よりシビアな意見を求められる状況にある側の方が聞いていて面白いからです。

 

この本はオバマ氏の具体的な政策を中心とした本ではありません。オバマ氏が大統領になった場合、多くの政策を実行することになりますがその政策の向こう側にあるオバマ氏のものの見方が書かれている本です。読者の立場から言えば実行される政策とオバマ氏の価値観の距離を考える材料となる本です。

 

この本の目次は以下のようになっています。

  • 二大政党制の弊害
  • 共存するための価値観
  • 憲法の真の力
  • 政治の真実
  • 再生のための政策
  • 宗教問題
  • 人種間のカベ
  • アメリカの対外政策
  • 家庭と生活

 

この目次には直接的に経済をにおわす言葉がでてきていません。価値観の上に経済を置くか経済の上に価値観を置くか、どちらがよいのかは私にはわかりません。

 

私は必ずしもオバマ氏の考えすべてに共感できるわけではありませんが、

話し合いのテーブルで、わたしは深刻な意見の相違には焦点を定めず、全員が共有しているはずの共通の価値観について話をした。

 

この姿勢については私が常日頃から考えていることと通じるところがあると思いました。

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自民党総裁選挙の今のところの感想 

石原さん
おそらく本人も最初の投票で過半数以上を確保して1位になれるとは考えていないでしょう。であるならば他の人が一考せざるを得ないくらいの鋭さを持った政策をせめて一つ、突きつけるというスタイルがあったほうが本人のみならず自民党にとってもいい方向に向かわせることができるのではないでしょうか。

 

小池さん
この人はいわゆる空気を読むのがうまいだけではなく、空気を作るのが本当にうまい人です。そこに存在するカルチャーに変化をもたらすことにかけてはずば抜けていると思います。現在の状態に切り込み隊長として有能なのはわかりますが、切り込んだ後まで思い描く必要のある総司令官としては未知数だと思います。

 

与謝野さん
政治家や官僚など相手もよくわかっていたり、頭の切れる人が相手の場合にはとても優れた人なのだと思います。状況を客観的に理解するのに長けているのでしょう。それ故にこの人の話を聞いた後には「そのためにあなたは何をすべきだと思いますか?」というもやもや感が残ります。価値観がわかりにくいリーダーにはなかなか全幅の信頼はおけません。

 

石破さん
私はこの人の議論に対する姿勢はかなり評価しています。特に日本人が苦手な(特に極論を用いられる)そもそも論を聞いていられる数少ない人だと思います。理想を持てない政治家はその分価値がさがります。現実から理想への登山ルートを提出するのは政治家の役目です。防衛ルートに関しては一流だと思います。けれども教育、外交、経済などのルートについてはまだやっつけ感が残ります。

 

麻生さん
総裁選挙かどうかは別にして政治家の意見の表明として「お、なるほど。そうするとどういう展開が見えてくるのかな?」と一番思わせてくれたのが意外にも麻生さんでした。国民総所得という考え方がどれくらい有効なものかはわかりませんがそれがどういうものかを伝えるのはマスコミの仕事でしょう。例えば企業の単年度の社員の給料のベースアップに応じて減税するとしたら何がよくなり何が悪くなるのかなど妄想のネタとしてはとてもおもしろいと思いました。

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